日本習字について

ABOUT

理事長あいさつ

公益財団法人日本習字教育財団

理事長 葛西 孝章

公益財団法人日本習字教育財団は、昭和28(1953)年の創立以来、一貫して、創立者・原田観峰の提唱した「正しい美しい愛の習字」の基本理念のもと、書道文化、書道教育の振興を図り、日本の伝統文化である書道・習字の発展と継承に努めてまいりました。令和5(2023)年9月には、節目となる70周年を迎えます。

今般の新型コロナウイルス感染症の拡大により、習字教室での学び方にも変化が生じ、講習会や展覧会、書き初め大会などのイベントもデジタルツールやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を用いるなど、これまでとは形を変えながら開催するようになりました。そして、そこから新たな発見や価値が生み出されています。

また、このような状況は、書を学ぶことや習字教室の存在をあらためて考える機会にもなりました。習字教室は、書の技能向上の学び舎ではありますが、その目的だけではなく、礼儀や美しい所作の習得、世代を超えたコミュニティとしての空間でもあります。ストレス社会の中、特に子どもたちの心が休まる-私たちが、ポスターのキャッチコピーに採用した-「放課後、いちばん好きな場所(ところ)」が習字教室であり、今、最も必要とされているのではないでしょうか。それは社会インフラの一つといってもよいのかもしれません。

令和3(2021)年、「書道」が登録無形文化財に登録されました。生活文化としての書道・習字の広がり、役割がさらに期待されます。我々の日々の活動をその一助として、全国を「笑顔で学ぶ習字教室」であふれさせたいと考えます。

次世代へ書道・習字を継承するため、役職員一丸となって事業を推し進めてまいりますので、ご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

令和4年4月
公益財団法人 日本習字教育財団
理事長 葛西 孝章